より収穫を得るために

「星占い」で有名な占星学も、農耕文化から発展してきました。紀元前3000年の古代メソポタミアで生まれたといわれています(それよりももっと古い時代だとする研究者もいるようです)。当時のメソポタミア地域では農耕文化が盛んだったことから、種まきや収穫などの農事を行うのに最適な時期を知る必要があり、天体観測が熱心に行われるようになったそうです。種まきの時期を誤ると満足な収穫ができませんものね。安定した暮らしには安定した農耕が必要になるのは、現代に生きる私たちにも想像は難くありません。
毎日星を観察していると、太陽は365日かけて1周することが分かり、「1年」ができ、月も約30日かけて満ち欠けすることが分かり、「1ヶ月」が出来ました。
barley-field-1684052_640

星座はなぜ「牡羊座」からなの?

古代メソポタミアの人々は、太陽の通り道(黄道)にある星の集団が特別な意味を持つと捉えるようになりました。1年は12ヶ月なので黄道を12分割して、それぞれに星座を割り当てたのが12星座です。この12星座はその季節の農事などを当てはめて名前が付けられました。今の日本にいると「?」となりますが、こんな感じです。
astrology-1244769_640春分の日を起点に
羊の仔が生まれて種まきの季節となる「牡羊座」
牛が発情して交尾をする季節「牡牛座」
農閑期であるため愛する2人が結婚式を挙げる「双子座」
大きなハサミで麦を刈り取る「蟹座」
麦を刈り取ったあとの平原でライオン狩りをする「獅子座」
乙女が麦の種まきをする「乙女座」
秋分を迎え昼と夜の長さが同じになる「天秤座」
サソリなどの毒虫が出るようになる「蠍座」
冬に備えて狩りをする「射手座」
乾季となり雨乞いの為にヤギを捧げる「山羊座」
降ってきた雨を水瓶に溜める「水瓶座」
雨によって大事な水源である川に水が流れ魚が泳ぐようになる「魚座」
そしてまた春分に戻る…。という農事暦だそうです。

私達の身体にも12星座があります。

この12星座は身体とも結び付けられました。例えば牡羊座は頭部・脳・目など、牡牛座は首・のど・唇など、順々に体の下の方に下がっていき、最後の魚座は脚・つま先・リンパ系などです。

地上にあるすべての物に12星座が。

12星座は人体だけではなく、地上のあらゆるものに影響を与えていると考えた人々は、星と植物の関係も研究しました。古くから「植物は星の恵みである」という考えがあったようで、古代バビロニアでは薬草を採取する際、神官が月の神に捧げる祈りの言葉を唱えながら特別な時間帯に採取していたとされています。
ハーブを含む植物は神話や信仰、採取場所や時季、性質、特定の身体部位や症状との関連性などから、植物は星座や惑星などとも関連付けられていったようです。
lavendar-1153408_640