二十四節気「清明」は晩春を表す季語

テレビのニュースでは様々な会社の入社式(特に変わったものや大規模なもの)が取り上げられ、近くの小学校では入学式のものと思われる「祝 ご入学」などの看板が見られるようになってきました。自分が新入社員や新入生などに該当しなくても、何だか新鮮な気持ちになる季節です。

季節も二十四節気では「清明(せいめい)」に入りました。清明とは、万物が清らかでいきいきとした様子を表す「清浄名潔(せいじょうめいけつ)」という言葉がもとになった晩春を表す季語です。やっと桜が咲いて暖かい日が増え、今日はとても暖かく5月中旬並みの気温だったとはいえ、まだまだ寒い日もあって冬物の上着をお使いの方も時折お見掛けしますが、「晩春」です。実際は5月くらいが感覚として「晩春」っぽいですが、5月は立夏、夏の始まりになりますから、今は寒くて「やっと春」なイメージですが、4月の下旬から立夏までの間くらいは「晩春」を意識して、過行く春を堪能しましょう。

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4月は「辰月」、土の気です。

4月は、2月の寅月・3月の卯月に続いて「辰月」です。辰は陽の土です。春夏秋冬それぞれの季節の終わりには土の五行がやってきます。土の五行が来てから次の季節に変わるということです。夏にウナギを食べることで有名な「土用の丑の日」の「土用」も「土の気」の期間のことです。なので「土用」も夏以外にも春と秋と冬にもある訳です。
春と夏の間の土の気である「辰」は「震」の字から来ました。春に芽を出した植物達が、大地を揺さぶるほど根を張る様子を表しているのだそうです。子どもの頃に、地面に耳を当てると足音や根が伸びていく音が聞こえるという耳が良い主人公の絵本を読んだことが思い出されます。

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七十二候も春本番です。

七十二候は、初候が「玄鳥至(つばめ、きたる)」、次候が「鴻雁北(こうがん、かえる)」、末候が「虹始見(にじ、はじめてあらわる)」です。
冬の間、暖かい地方で過ごしてきたつばめたちが、海を渡って日本にやって来る頃です。そうなると、農作業も本格的に始動してきます。人家の軒下などに巣を作るツバメたち。実家でも毎年のようにツバメが巣を作りに来ます。毎年せっせと巣を作っているイメージでしたが、前年の巣が残っていると、それを使うツバメもいるようです。
そのツバメたちと入れ替わるように日本で冬を過ごした雁(ガン)がシベリアへ帰るための長い旅に出ます。
乾燥が気にならなくなった頃、春の深まりとともに空気が潤ってきます。そうなると、虹が美しさを増すようになりますね。
景色が少しずつ、色を増していきます。屋外での活動も楽しくなりますね。

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