2017年の大寒は1月20日です

二十四節気の一番最後は1月20日からの大寒です。「だいかん」と読みます。寒さが大きいと書くこの時期は節分までの間、最も寒い時期だと言われます。きちんと季節を見計らったように、全国的にも寒さが厳しく、東京でも雪の予報が出たりしましたね。(予報は「雨」に変わったりしましたが、冷たい雨になりそうですから、外出の際はお気を付け下さい)
大寒の時期は武道では寒稽古があったり、お味噌を仕込んだり、お酒も寒仕込みがあったりなど、身体から湯気が出る様子を見ているだけでも身が縮こまりそうなくらい寒さが厳しい時です。

凍える季節になりましたね…

凍える季節になりましたね…

ご存知ですか?「凍り餅」

車に置き忘れた炭酸水も凍りました

車に置き忘れた炭酸水も凍りました

大寒の頃だったと思いますが、私が子供の頃、このくらいの時期になると、「こおりもち」を作るお手伝いをしていました。祖母の家で作るのですが、同じ町内にある祖母の家のある地区は地形的な環境から、私の実家と2~3㎞も離れていないのに、雪が段違いに積り、よく氷も張ります。その寒い地域の環境を活かして作られるのが「こおりもち」です。(「氷餅」とか「凍り餅」とか「凍み餅(しみもち)」とか言ったりします。)
お正月のお餅の残りで作るのですが、お餅を水に漬け、しばらくしてからお餅を紙に包み、それらを藁で連なるように結び、また水に漬けてから軒下に干す。これだけです。お餅の内部に染み込んだ水分が凍り、そして日中の暖かさで溶け出すことで、お餅内部に空洞が細かい空洞ができます。2週間から1か月ほど、寒風に晒させるように干していたと思います。
食べ方は地域や家庭によって様々あるようですが、私の祖母は湯呑に「こおりもち」を入れて、お湯を入れ、お砂糖をかけて、さっくり混ぜるようにして食べていたように思います。これを食べる時、祖母はいつもニコニコしていたことが思い出されます。好きだったんですね。

天日干しの「寒天」も最盛期です

晴天率が高く、この時期の氷が張るほど寒い地域では、水分を含む物質を凍らせて日中の温度で氷を溶かすことで水分を排出させ、また夜中の寒さで凍らせて…の繰り返しで作る食品があります。寒天です。江戸時代、京都の旅館のご主人が冬に屋外に放置したところてんが、凍ったり溶けたりを繰り返すうち、海藻の匂いのしない透明感が美しい寒天が出来たのは、偶然の産物らしいのですが、長野県の諏訪地方の冬の寒さと晴天率の高さに目を付けた行商人によって、農家の冬のお仕事になり、この地域では寒天づくりが盛んになったのだそうです。現在では品質と供給の安定の面から、寒天作りは工業化されていますが、この時期は現在でも伝統的な天日干しの寒天作りの風景が諏訪地方では見ることができます。

寒天メーカーとして有名な伊那食品工業株式会社の本店に展示されている「天草」大きな窯です。

寒天メーカーとして有名な伊那食品工業株式会社の本店に展示されている「天草」大きな窯に「晒したもの」と「晒していないもの」が比べられるように入れられています。