樹脂から採取される精油

精油(エッセンシャルオイル)は植物から採取される芳香成分です。植物のどの部分から芳香成分が採取できるのかは植物ごとに違います。
ユーカリやティーツリーのように葉から採取されるもの、ローズやネロリのように花から採取されるもの、オレンジやレモンのように果皮から採取されるものなどありますが、今回は樹脂から採れる精油の話をしたいと思います。

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古代文明から引き継がれる樹脂の香りの歴史

フランキンセンスの樹脂

フランキンセンスの樹脂

樹脂は薫香として、古代から神聖な場所で用いられてきた歴史があります。古代文明発祥の地といわれるエジプトでは、香りは主に神への捧げ物とされてきました。太陽神「ラー」に対し、香煙に乗って魂が天国に導かれるように、祈りの儀式を捧げていました。焚かれるものは、時刻によって異なっていたそうです。朝は日の出とともにフランキンセンスという香料を焚き、正午にはミルラという香料を焚いたそうです。どちらも樹脂から採れる香料です。
古代エジプトで行われていたミイラ作りには、ミルラをはじめたくさんの香料が使われていて、ミイラの語源は香料のミルラだと言われています。ツタンカーメン王の墓からは、フランキンセンスが含まれた軟膏400リットルが発見されたそうです。
新約聖書のキリスト誕生のシーンには、フランキンセンスとミルラの名前が揃って登場します。聖書にはフランキンセンスは22回登場します。その薬効成分からか、有名な文明の舞台が移っていってもフランキンセンスやミルラなどの香料は登場します。フランキンセンスは「乳香」「オリバナム」、ミルラには「没薬」の別名があります。

樹脂とは

樹脂は、ナイフや斧で木を傷つけると、そこを守ろうとして滲み出てくるものです。樹脂には傷ついた樹皮を守り傷口を癒す、プロテクト剤としての役割があるのです。私達人間が皮膚に傷を負うと、血液が傷口で固まってかさぶたになるのに似ていますね。そのため、樹脂のエッセンシャルオイルは癒傷作用に優れるという特徴があります。
さらに皮膚だけではなく、心やスピリットの傷にも癒しのエネルギーを注いでくれます。古代の歴史の中でも宗教など祈りに使われてきたフランキンセンスやミルラなどの樹脂の香りは、心のおしゃべりを止めさせ、精神を鎮めます。最近では瞑想が流行っているそうですが、心を鎮めることは心の傷を癒すことに繋がります。日常生活でイライラして、明らかな不協和音がある時に、心が乱れて手に余るような時に、樹脂の香りが役に立ってくれるでしょう。

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