黄金の果実の白い花、それがネロリです

オレンジは実からだけではなく花からも精油が採れます。ちょうど今頃咲いているミカンの花もありますね。香りのよい白い花です。柑橘類の花は白いものが多いようですね。見た目にも爽やかで青空によく合います。ビターオレンジの花から採取できる精油が「ネロリ」と呼ばれる精油です。(スイートオレンジの花からも採れますが、ビターの花の方が香りが良く高価だそうです)学名「citrus aurantium」は果実が次第に黄金色に色づく様子からつけられたそうです。

ネロリ

ネロリの抽出の様子を初めてみたのは2005年の愛・地球博でした。当時は名古屋市に住んでいましたので、午後5時以降の入園券で何回も万博に通いました。外国のパビリオンが楽しくて、海外旅行気分で見ていました。その中で、オレンジの花の収穫の様子や、蒸留の様子をパネルやスライドで上映されているのを見ました。

「オレンジの花のお祭り」のようなものも見ましたが、明るく幸せそうな雰囲気でした。ネロリには気持ちを落ち着かせてくれる作用があるので、お祭りも「喧噪」とか「激しい」感じにはならないのかもしれません。

そのパビリオンでは「オレンジフラワー・ウォーター」をエキゾチックなビンに入れて販売していました。とてもいい香りだったので「どうやって使いますか?」とスタッフの方に聞いたところ「顔、洗ッタアト、ツケル。髪ノ毛、ツケル。何デモイイ。」とカタコトでいわれたので、1本買ってみました。

この花の芳香蒸留水は夫からも「いい匂いするね」と好評でした。中身はもちろんもうありませんが、ビンは当時の思い出としてまだ残っています。見ていると、あの時の暑さと、オレンジ・ウォーターの香りまでも蘇ってくるようです。

嬉しい♪ 妊娠中にも使える精油

お花の精油はその含有オイル比の関係上、どの精油も比較的高額になります。ネロリもそうです。しかし「花の精油」は美肌の強い味方。シミ、そばかす、色素沈着、肌の老化など、肌の問題にネロリはその力を貸してくれます。ローズなどは妊娠中などに使えない時期がありますが、ネロリにはそのような禁忌がありません。(集中したいときは避けたほうが良いですが)なので妊娠線の予防などにも使えますね。

「そっとしておいて」「一人になりたい」情緒面に深く働きかける香り

心にも大きな作用をもたらすネロリ。感情的に追い詰められ身動きができない人、深く傷つき心の痛みや未解決の問題を抱えたままなど、とても辛く悲しいことがあったときに「誰でもいいからそばにいて」と思うタイプと「一人にしておいて」と思うタイプに分かれるかと思います。

ネロリは「そっとしておいて」「一人で考えたい」という人に選ばれやすい香りでもあります。ネロリは悲しみなどストレスの渦の中で、それでもまた立ち上がろうとする人の手助けをしてくれる香りなのですね。

イタリアのお姫様発?宮廷でも愛された香り

「ネロリ」という名前は、ローマ近郊のネローリ公国の公妃アンナ・マリア・デ・ラ・トレモイルに由来があるそうです。17世紀にこの精油をイタリア社会に紹介したアンナ・マリア妃は手袋や文房具、スカーフなど、あらゆるものにネロリの香りをつけていたそうで、ルイ14世の宮廷でも使われるようになったんだそうです。

収穫されたオレンジの花です

収穫されたオレンジの花です